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希望という名の光 [お気に入りCD]

アマゾンにおける、叩かれっぷりと称賛の声とのギャップに、
少々気が引けて、レンタルで済ませようかと思いましたが、
限定盤がまだ店頭に残っていたたまプラの山野楽器で
購入してしまいましたw


つたないPCオーディオでCDを聴きながら、
「いいアルバムだな」と思っている今日この頃。
久々の更新、少々長くなるかも。。。


アマゾンのレビューを読んでいると、いろいろ雑念が入って
結局買わなかった、というタイトルがいくつかありました。
ライヴテイクが聴ける限定盤が残ってなかったら、このALも
そうなっていたでしょう(苦笑)

昔からのファンの方、最近達郎氏の音楽を知った方。
それぞれおっしゃっていることは正しいのだと思います。

でも、この作品に限ると、それらの意見の多くは、
多少ピントがずれてるのかも、という個人的な考えに
至っています。

氏のラジオ番組、そして今回の派手なプロモーション展開の
中で聴くことができた本人のコメントや、読むことができた
インタヴューの内容。

音楽ギョーカイに生きる人たちの、それぞれの立場から綴る
この作品を聴いた感想や分析記事。

そして、我々のようなフツーのリスナーの意見も踏まえて、
今思うこと。

やっぱタツローさんは、スゴいんだなぁ。。。(笑)

前作『ソノリテ』からの長いインターバル。その中で氏がしてきた
PRO TOOLSへの適応(?)氏いわく「乗り遅れた」という、
いわゆるHDDレコーディングシステムへの対応の成果が、
前作と比べると、如実にあらわれていると感じてます。

音楽制作のイロハをアナログの頃に身に付けたわけですし、
どこまでもオールディーズを深く愛して止まない人ですし、
自分を「ロックンローラー」と言ってはばからない人ですし。
緻密な音づくりをスタジオで行うとはいえ、どんなに頼まれても
ドナルド・フェイゲンみたいに、オーディオのリファレンスにも
使えるような作品は作らない、はずです。でなければ、
6年悩んで、まだいろいろ実験し続ける必要はないからですw

これまで作り上げてきた「山下達郎」の音像が、今の録音環境下で
ようやく再現できつつある。そんな印象を、とても強く持っています。
2曲目の「NEVER GROW OLD」と、11曲目の「MY MORNING
PRAYER」は、そういう意味で非常に好きなトラックです。

コマーシャルな楽曲依頼がなかったら、全編ファンクなアルバムに
なる、と、今回のプロモーションの中でも至るところで発言してます。
もっとノウハウを蓄積していけば、必ずや昔からのファンも納得の
アルバムが出来上がるのではないかと、期待してます。

で、この記事のタイトルでもあり、ALタイトルもかけている「希望と
いう名の光」。今の日本の状況においては、やはり震災とは
切っても切れないつながりを持っていますが、ここにもう1つ。

音楽制作に携わる人たちの『Ray Of Hope』なんじゃないか、と。

達郎氏と同じくらい、いや、それ以上のキャリアを持っている方も
数多い、現代のスタジオシーン。多かれ少なかれ、録り音や
マスターの音に、非常に高いレベルでの妥協を強いられているの
だろうと、勝手に想像しています。そう、達郎氏の苦労の向こうに。

でも。

突き詰めれば、ひとまずこのレベルまではいける。そんな基準を
今回のAL『Ray Of Hope』がひとつ、示しているのではないか、と。
こんなことを感じてます。もちろん、アナログライクな音づくりで、
という意味ですが。

最近の音づくりに慣れた耳には、かなり古臭く聴こえるのかな?
ただ、この時代に最先端の機材を駆使して、かつ、この音像を
再現できているのは、感心しきりです。

で、スゴいんだなぁ、となるわけですw

『Joy 1.5』が聴ければオッケー、とおっしゃってる方は、少々
もったいないな、なんてことも、思ってしまうのは多分私だけw
店頭在庫はそろそろなくなりそうですよ。お早めにどうぞ。。。

最後までお付き合いいただいた方に。Web上で今回見た中で
一番気合いが入り、かつ、内容がおもしろかったサイトです。
音楽ニュースサイト「ナタリー」内の特集企画、菊池成孔氏の
分析は、とても興味深いものでした。未読でしたら、ぜひ。

ナタリー - [Super Power Push] 山下達郎

初めて感じた「加齢」かぁ。。。


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